明るすぎてシャッタースピードを遅くできない。そんな場面に遭遇した人も多いはずです。そんな時には減光フィルター(NDフィルター)を使うことで、スローシャッターを切ることができます。
減光フィルター(NDフィルター)とは?
減光フィルターとは、文字通り、
「光量を減らすフィルター」
のことです。
小学生の時、金環日食の時に太陽を見るために遮光板やメガネを使って太陽を見たことがある人も多いと思います。
それのデジイチバージョンだと思ってください。
家電量販店で3000円弱で買えますし、ネット通販だと半額の1500円で売っていたりもします。
Amazon→ケンコー ケンコーフィルター<PRO-ND8>52mm 035243
減光フィルター(NDフィルター)の何がいいの?
NDフィルターは光量を減らすフィルターです。
光量を減らすことの何がいいのでしょう。
結論を先にいうと、
「明るい場所でもシャッタースピードを遅くすることができる」
ことが利点の1つです。
例えば、晴れている日の屋外では光量が充分なので、シャッターが早く切れます。
競走馬や走る子供の一瞬を捉えるには適している状況です。
一方、晴れている日のような明るい場所では光量が充分すぎるため、F値を上げて光量を絞ったとしてもシャッタースピードを遅くすることが難しいです。
歩く人や滝の残像を写真に撮りたいと思っても難しくなります。
そんなときに役立つのがNDフィルターです。
周りが明るくてもNDフィルターで光量を減らしてくれるので、明るい場所でもスローシャッターを切ることができます。
光量を減らすだけなので、被写体の色合いが変わることもありません。
減光フィルター(NDフィルター)の種類
NDフィルターにも様々な種類があります。
1つは、フィルター径です。レンズの大きさ、直径のことです。これはお手持ちのレンズに合わせて買うようにしてください。
もう1つが性能です。
主に3種類あり、パッケージやフィルター側面に「ND2/ND4/ND8」や「2倍/4倍/8倍」と表記されています。
これが遮光性能を表しています。
ND2と2倍というのが、1段光量を落としてくれます。
同様に、ND4と4倍が2段光量を落としてくれ、ND8と8倍が3段光量を落としてくれます。
1段光量が落ちると、シャッタースピードは2倍になります。
2段光量が落ちると4倍、3段光量が落ちると元の8倍になるということです。
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例:適正シャッタースピードが「250分の1秒」のとき、
- ND2もしくは2倍・・・125分の1秒
- ND4もしくは4倍・・・60分の1秒
- ND8もしくは8倍・・・30分の1秒
また、可変式NDフィルターというものも出ていて、1つのフィルターでNDを変えられるものです。
Nicna 58mm Variable ND Filter 可変NDフィルター [減光範囲 ND2~ND400] ND Fader カメラ onsale
まとめ
- 減光フィルター(NDフィルター)とは、「光量を減らすフィルター」
- 使うことで明るい場所でもシャッタースピードを遅くできる
- 主に「ND2/ND4/ND8」の3種類があり、遮光の強さで変わる
ケンコー ケンコーフィルター<PRO-ND2>58mm 035841 ケンコー |
ケンコー ケンコーフィルター<PRO-ND4>58mm 035842 ケンコー |
ケンコー ケンコーフィルター<PRO-ND8>58mm 035843 ケンコー |