デジタル一眼レフカメラ(デジイチ)を買いに行った時、手に取ってはみたけれど何をすればいいかわからなかったことありませんか?
デジタル一眼レフカメラ(デジイチ)を買う前に少しだけ設定を覚えておくと、選ぶときの目安にもできるのでおすすめです。
デジイチの醍醐味はなんといっても撮りたいように撮れることです。
そもそも撮りたい設定方法を知らなかったら撮りたい写真なんて撮れません。
店の設定は誰でも適当に撮れるようにAUTOモードにしてあることが多いです。
AUTOモードは全部自動でカメラがやってくれますが、自分が撮りたいように撮るのは難しいでしょう。
撮りたい写真ごとに、デジイチを買う前に知っておくべき設定の仕方を紹介します。
ぼかした写真を撮りたい
ぼかした写真を撮るためには設定をいじらなければいけません。
このように、1つターゲットを決めて周りをぼかすように撮るには、絞り優先モードにする必要があります。
ニコンのデジイチなら【A】、キャノンのデジイチなら【Av】となっており、だいたい【A】が付いているところにダイヤルをあわせます。
英語のAperture(口径、絞りの意味)から来ています。
この写真はニコンのD7000で絞り優先モードにしているところです。
どのデジイチでも、撮影モードダイヤルを回して【A】に設定しましょう。
絞り優先モードでは、手動で絞り値(F値)を変えて他の設定はカメラにおまかせするモードです。
詳しくはこちら(リンク)を参照してください。
絞り優先モードにしたら、次はF値を一番小さくします。
黄色く囲ってある中がF値、赤い部分のダイヤルを回して変えていきます。
デジイチによってコマンドダイヤルの位置は変わりますが、右手で握った近くにあるコマンドダイヤルをF値が下がる方に回します。
F値を最小にしたら、あとは撮影物と背景の距離がなるべく開くようにして撮影します。
これでぼかしの効いた写真が撮れるはずです。
また、F値を11程度に設定すると全体がくっきりした写真が撮れるので、同じ位置からF値だけ変えて撮ってみることもおすすめします。
結構感動しますよ。
人の残像のような、普段目にできない写真を撮りたい
この場合はシャッタースピード優先モードにして撮ります。
例えば、このような噴水の残像を撮ることもできます。
もしくは素早く動いているものをくっきり撮影することもできます。
シャッタースピードを手動で設定し、他はカメラにおまかせのシャッタースピード優先モードで撮影しています。
シャッタースピード優先モードは【S】に撮影モードダイヤルを合わせます。
シャッタースピード優先モードにしたら、次はシャッタースピードを変えていきます。
NikonのD7000の場合、黄色い部分にシャッタースピードが表示され、赤い部分のコマンドダイヤルで調節していきます。
ここで注意するのが、表示されている【30】という値は30分の1秒を表している点です。
この値が大きいほど、シャッタースピードが早くなり、早く動いている被写体でもくっきりした写真に撮ることができます。
シャッタースピードについての詳しい話はこちら(リンク)を参考にしてください。
家電量販店でうまく撮影するのは難しいですが、シャッタースピードを1/640秒から1秒くらいまで変えてみると、いろいろな変化を見れるのでおすすめです。
自分が動きながらとったり、動いている物を撮ったり色々と試してみましょう。
ただし、シャッタースピードを遅くすると手ブレが目立ってきます。
手で持って撮影してもブレない限界が1/30秒くらいかと思います。
まとめ
- 店に行く前に設定の仕方を覚えておく
- ぼかしたいなら【A】、【Av】の絞り優先モード
- 動くものの一瞬を捉えたり、残像を撮りたいなら【S】のシャッタースピード優先モード